【インタビュー】サンライズ・ヴィラ西葛西 和氣施設長
5月1日に開設したばかりの「サンライズ・ヴィラ西葛西」で施設長を務める和氣さん。
優しい笑顔が素敵で、職員からの信頼も厚い。
『結び付きを大切に』をテーマに、このホームに関わる全ての方と、一つの家族の様な結び付きを持ちたいと日々取り組んでいます。
■実は入居者さまに、職員も救われている。
介護という仕事は、「人との出会い」が魅力のひとつです。入居者さまや、そのご家族さま、普段会うことのない人と出会えます。
職員が、入居者さまを気にかけて介護して、と思いがちですが、実は気持ちの矢印は一方通行ではなく、双方に向き合っているんです。
入居者さまが「どうしたの?今日は少し元気ないわね…。」「あら。あなた髪切った?」と些細な職員の変化に気付いてくださったり、「少し見ないから辞めたのかと思っちゃった。」など、職員がお休みで数日いなかっただけでも、寂しいと声をかけてくれたり。そういうことが、ホームの中では常におこっています。
人は周りの人から気にかけてもらえると嬉しいものです。気にかけてくれる入居者さまに、職員も救われているんです。おもしろい関係ですよね。
■すべての行動から、想いが伝わるように
仕事をするうえで気を付けていることは、入居者さまやご家族さまに「このホームにきて良かったな」「このホームを選んで良かったな」と思っていただけるよう行動することです。私自身も日々意識をしていますし、職員へも伝えています。1日の生活の中で、入浴介助や食事介助など、すべての行動からその想いが伝わるように、ひとつひとつ丁寧に対応させていただいております。
■介護に向いているのは、優しい気持ちや思いやりの気持ちをもっているひと
よく、未経験ですが大丈夫ですか?と聞かれることがあります。
介護の仕事は未経験でももちろん可能です。初めての人は、スキルや経験、知識は関係ないと思っています。まずは、その人が優しい気持ちや、思いやりの気持ちを持っているかが重要です。失敗しても大丈夫。誰だって失敗もするし、躓いて立ち上がっての繰り返しです。仕事ってどんなに頑張ってやっていても、結果が裏目に出てしまうことも正直たくさんあります。ですが、その経験も自分の糧になるので、一歩一歩積み重ねていけばいいんです。
不思議なことに、介護の仕事をしていると、気付いたら誰かが自分のファンになってくれます。その人に「あなただけは、辞めないでね。」とお願いされることもあります。
それは、スキルや経験で判断されたのではなく、その人の人となりが相手に伝わってこそだと思います。
■このホームに関わる全ての方と、一つの家族の様な結び付きを
実は、ホームに入居されると、ご家族の関係性が良くなるケースが多いんです。
ご家族さまから、「久しぶりに母とゆっくり話しました。」「初めて父の好きなものを知りました。」などといった言葉をいただくことが多いです。
少し距離をおくことで、家族が向き合うことができ、関係性が良くなり家族の結び付きも強くなるんですね。その様子を見ると、私たち職員もやっていて良かったなと思います。
また、ホームにきてくださるご家族さまには、「いつもありがとうございます。」「毎日通うのも大変ですよね、ありがとうございます。」と声をかけています。
ご家族さまがきてくださる時は、職員がひとり増えたと思っています。(笑)お部屋にいて、入居者さまとコミュニケーションをとってくれていたり、お散歩に出かけられたり、とても心強い味方です。
私たち職員はもちろんですが、そのご家族さまと一つになって、入居者さまをサポートしていきたいと思っています。
出勤日は、職員より朝早くきて、出社した職員の様子を見ているという和氣施設長。
出勤時の様子を見ていると、その人の些細な変化にも気付けるそう。「明るい表情だから良いことがあったのかな。」「少し体調が悪いのかな?」など細かい変化にも敏感になる。働く職員が明るく活き活きと仕事ができるようにサポートしていきたいとのこと。
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